茶道班の誕生と現況

 茶道班は、平成9年、社友会員であった故・藤田圭子さんからの遺贈を受けて、社友会クラブの
和室(茶室として使用できるよう、炉が切られ、また水屋も設えられていた)を稽古場として発足
しました。師範は、社友会員の石原和子さん(表千家流)にお願いしました。

 まず、青木名誉会長(当時・社友会会長)を中心に、茶道に志をもつ有志が募られ、6名の男性に
より茶道班が結成されました。全くの初心者で、文字通りの手取り、足取りの状態から毎月1回の
お稽古を重ねました。基本のキとして、お茶のいただき方からはじまり、お茶の点て方、水屋の作法
まで、1年ほど経過し、ひと通りの基礎が身についたころ、第2班として、男性2名、女性2名の
チームが加わりました。

      

 初心者ばかりの集まりで、石原先生の孤軍奮闘・ご苦労は並大抵ではなかったことと、今思い返し
ても頭の下がる思いです。毎回、熱心にご指導いただき、薄茶点前の基本作法から、いろいろなお道具
設定でバラエティーに富んだ点前まで初心者にはもったいない程の多彩なものでした。濃茶の点前では、
お道具類の問答など、それなりに本格的なお稽古が続けられました。

 しかし、残念ながら2年ほど前からは、石原先生が体調をくずされたため、先生不在のまま、折角の
手ほどきをムダにしたくないとの思いから、班員同士の研鑽により、薄茶・運びの点前の稽古を継続
しています。

 発足以来、班員に多少の出入りはあったものの、すでに12年余続けられてきました。

 月に1度ではあっても、日常の雑事からはなれた静謐の中で、お茶とお菓子を楽しむ機会は、気心の
知れた仲間同士の集いであり、また、大変貴重な時間でもあります。

 現在、@第一班 男性4名(毎月・第三金曜日)A第二班 男性3名、女性5名(毎月・第二火曜日)
に分かれて実施しています。

 費用(水屋料)は、参加者ひとり1000円、お菓子とお茶の購入に当てられます。